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NASの故障と重要データの滅失からクラウド導入を決断!
大胆な環境整備と運用委託で過去のトラウマから解放

新潟県で不動産会社を運営する有限会社幸せホーム様では、専任の情報システム担当者がいない中で、これまで総務広報担当である鎌田郁子氏が独学で社内ネットワークを構築・管理してきました。既存のNASをファイルサーバー、オンラインストレージをバックアップ環境として運用していましたが、度重なるNAS の故障に伴うダウンタイムに大きな課題を感じてNTT東日本に相談。NTT東日本の提案を受けて2019 年10 月には、Amazon Web Services(AWS)の活用を本格的にスタート。新たに構築したクラウドサーバーを安全かつ快適に運用するため、信頼性の高い閉域ネットワークを実現するフレッツ・VPN プライオを導入し、同時にAWSと簡単・セキュアに接続させるクラウドゲートウェイ クロスコネクトも活用して、安定したネットワーク環境を構築しました。
今回は、これら一連の環境整備を決断した総務広報担当の鎌田郁子氏にお話をうかがいました。

※Amazon Web Services(AWS)は、米国その他の諸国における、Amazon.com,inc.またはその関連会社の商標です。

有限会社幸せホーム

  • 有限会社幸せホーム有限会社幸せホーム

導入いただいたソリューション

クラウド導入SI受託(AWS環境構築作業)、AWS運用支援、ダイヤモンドサポート(クラウドサポート)、フレッツ・VPN プライオフレッツ 光ネクスト ギガライン

ソリューション導入効果

  • 安心して使えるファイルサーバーを構築できデータ損失の不安から解放された
  • VPNの閉域ネットワークを構築することで情報セキュリティが向上した
  • 保守・管理、運用・メンテナンスともにアウトソースできて業務の負担が激減した

NTT東日本選定のポイント

  • クラウドの導入から保守管理までトータルな提案で導入後も負担が少なく安心できると思った
  • もともとNTT東日本の回線認証に信頼を持っており、大企業としての信用もあった
  • 高度な技術も分かりやすく解説してくれるなど、きめ細やかなサポートでサービスへの理解が深まった

NASの故障による
データの滅失がトラウマに

――これまでのICT活用状況とそれに対する課題。また解決のためのソリューション選定と導入への決断についてお聞かせください。

鎌田氏:当社は、本社を含めた3 拠点体制で新潟県内の不動産売却・リフォームを手掛けています。年間200 件以上の不動産売却実績がありますが、2003年の設立当初、社内ネットワークは敷設されていませんでした。

事業で扱うデータは、不動産契約やリニューアル工事に関する業務データのほか、物件の写真データやリニューアル時のCADデータなど多数あります。また、紙ベースの業務書類も多く、PC、複合機のほか、会計以外の業務データは、社内に設置したNASに保存し、機器の利用は、その都度直接LANケーブルで接続して使用していました。

ところが2007年頃、4年ほど使用したNASが突然故障して、過去数年分の業務データが利用できなくなってしまいました。対処方法が分からないままいたところ、さらにパソコンからデータを上書きしてしまいNAS内に保存されていた過去数年分のデータが復元できない大事件になってしまったのです。

幸せホーム様の中古物件を再生させる卓越したリフォーム技術は新潟県内で定評がある

――原因は何だったのでしょうか?

鎌田氏:故障の原因はNASの初期設定の不備でした。なんとかしなければと思いつつもどうしたらいいか分からず、NASを買い直し、フェイルオーバーも導入しましたが、データを失った時の恐ろしい記憶が私にとって一種のトラウマになっていました。

それからしばらく経った2016年、私は社長から社内ネットワークの構築を指示されたのです。会社はおかげさまで順調に成長していましたが、その分、業務も増え、効率化と生産性の向上のためにもICT化が必要になってきていたのです。

私にはITの知識はほとんどありませんでしたが、自分なりに調査しホスティングサービスを契約。またNTT東日本の「フレッツ・VPN ワイド」を使い、本社に新設したNASファイルサーバーを共有。さらにNAS のデータをNTT 東日本の「フレッツ・あずけ〜るPROプラン」のオンラインストレージにバックアップして社内ネットワークを作り上げました。

ところがこの年、新たに購入したNASに再び不具合が生じました。その時はなんとか回復しましたが、その後も断続的なNASの不具合は続き、データバックアップも取れたり、取れなかったりと不安定な時期が続きました。その都度地域のシステム関連会社(以下「A社」といいます。)に協力してもらいなんとかなっていましたが、NASが頻繁に故障する状況は、爆弾を抱えているような心境でした。
それにこの環境では、物件情報をデータベース化したいという将来の計画も実現しません。この状況をなんとかしなければと思い、NTT東日本に相談を持ちかけたのが2019年4月のことでした。

社長の「クラウド転換宣言」で
クラウド導入へ急発進

――今回のネットワーク更改・クラウドサーバー導入プロジェクトについて、導入までの経緯をお聞かせください。

鎌田氏:NTT東日本からの提案は、AWSのクラウドサーバーをファイルサーバーとして活用し、これまでNASに保存していた社内の業務データおよび物件データをそれに移し替えるというものでした。

しかし当時の私は、社外であるクラウドへデータを出してしまうのは不安な上、通信速度が遅くなるのではないかと思っていました。また、ITやネットワークに対する知識がほとんどなく、導入後の保守や管理への不安もありました。NTT東日本の営業担当である小泉さんはそんな私のために結論を急ぐことなく、私もまたサーバー関連の書籍を読むなど、自分なりに知識の吸収に励んでいました。

クラウドサーバーの導入で快適な通信環境が整ったオフィス

そんなとき突然、社長の「クラウド転換宣言」があったのです。提案されたクラウド導入への踏ん切りが付かないまま2ヵ月が経った頃、ある会合から戻ってくるなり社長が「これからはクラウドだ!うちもクラウドにするから頼んだぞ!」というのです。

NTT東日本からクラウド導入の提案があったことは、当時の社長には話していませんでしたが「頼むのは大きいところに頼め!そうだNTT東日本がいい!」と決め打ちです。会合で情報収集をし、ひらめいたのだと思いますが、その頃には私も少しだけサーバーやクラウドの知識が身に付いてきていましたし、NTT東日本の丁寧なアプローチでデータ保護の安全性や通信速度に対する不安もかなり解消されるとともに社長からの強い後押しもあり、ついにAWSのクラウドサーバーの導入を決心しました。

――お見積では、導入前より運用費が増加することになりました。それにも関わらず、クラウドサーバー(AWS)のご活用を決断し、NTT東日本の提案するサービスを導入された理由についてお聞かせください。

鎌田氏:NTT東日本からの具体的な見積もりを了承し、発注したのは2019年の7月末です。初期費用を別にしても運用費がいままでより増加することになりました。しかし、不動産というお客さまにとって大きな買い物となる商材を取引する我々の仕事において、重要な業務データの滅失に比べたら、運用費の多少の増加など相対的に考えても必要経費のうちだと思いました。それはNASの故障で大事なデータを失った過去の苦い経験があるからこそ断言できることです。

また、その経験からサポート体制も重要だとも実感していました。私にネットワーク・サーバーに関する知識が多少付いたとはいえ、到底、専任担当者レベルではありません。サポートなしに管理・運用することはとても危険です。しかし今回の導入ではクラウドサーバーの保守・管理をNTT東日本が行ってくれます。

一方で、運用とメンテナンスについてもNTT東日本が担当するとさらにコストが増加してしまうため、「負担をできるだけ押さえましょう」と小泉さんが提案してくれたのが、もともとお付き合いがあり小回りの効いたサポートをしてくれているA社との2社恊働サポートでした。これによって、クラウドサーバーの保守・管理はNTT東日本、運用とメンテナンスはA社という導入後の体制も固まりました。

運用とメンテナンスはA社
保守・管理はNTT東日本、クラウド専門のサポートも付いて
万全の安心

――具体的には2社恊働はどのような分担だったのでしょうか?

鎌田氏:導入以降のAWSの保守・管理はNTT東日本側が担当し、運用とメンテナンスについてはNASの故障のたびに協力してもらっていたA社が担当するというものでした。また、クラウド専門のサポートサービスを導入しておくことで万が一の場合も安心できる体制でした。

こうして導入時から2社の恊働がはじまりました。NTT東日本が、「フレッツ・VPN プライオ」、AWSのクラウドサーバー、「クラウドゲートウェイ クロスコネクト」を活用して、閉域網で使える環境を構築。AWS内にファイルサーバーを構築する作業と物件写真やCADデータなどのファイルサーバーやデータベースについては、A社に依頼しましたがAWSの仕様には詳しくなかったので、不明な点はNTT東日本のSE陣に手取り足取りのレクチャーや勉強会を開催してもらうなどサポートをうけながら完成していました。

――導入後の効果について社内のご評価などをお聞かせください。

(左から順に)NTT東日本 新潟支店 第一ビジネスイノベーション部 テクニカルソリューション担当 船岡 和弘、NTT東日本 新潟支店 第一ビジネスイノベーション部 第二バリュークリエイトグループ バリュークリエイト担当 営業担当課長代理 小泉 淳、NTT東日本 新潟支店 第一ビジネスイノベーション部 テクニカルソリューション担当 古川 悟

鎌田氏:クラウドに対する漠然とした不安に関して、社内の反応を心配していたのですが、まったくクレームがないどころか、通信スピードも速くなり快適です。とくにエラーが出ていないかと心配して都度NASを見に行かなくてもよくなったのが一番嬉しいですね。

また、データベースも完成し、AWSサーバーの保守・管理はNTT東日本が、運用とメンテナンスはA社が担当してくれるので安心です。担当の切り分けは「責任の所在」も明確になっていてとても分かりやすいです。いろいろ悩みましたがNTT東日本に依頼してよかったと思っています。これまで一人でICT化に奮闘してきましたが、万が一の場合はダイヤモンドサポート(クラウドサポート)に相談できる人たちがいるので、本当に助かっています。

――ダイヤモンドサポート(クラウドサポート)は、もうご利用されましたか?

導入後のAWSの相談で、すでに3回利用しました。ファイルサーバーの初期設定は、当社とA社で行ったのですが、通信がうまくいかなかったときがあり、1回目の問い合わせをしました。サポートデスクは、電話と折り返しのメールで丁寧に対応してくれたうえに、原因を解明してくれて助かりました。

2回目以降は、AWSからのメールについての問い合わせでした。サーバーのメンテナンス予告や報告など、AWSからは英文でメールが来ることがあり、大意は理解できるのですが、詳細内容とその重要度など微妙なニュアンスが判断できず不安になります。そこで、ダイヤモンドサポート(クラウドサポート)に相談したところ、英文メールの内容を確認してくれた上で、「問題ありません」との回答をいただき、やっと安心しました。

クラウドサポートは、クラウドサービス専門のサポートなので、本当に信頼できます。これはメンテナンスを担当しているA社も同じ意見です。今後は、データベースをさらに充実させつつ、幸せホームの本分である「不動産の流動化の促進と市場の活性化」をめざしたいと思っています。

*上記ソリューション導入時期は2019年10月です。

*文中に記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、全て2020年2月時点(インタビュー時点)のものです。

*上記事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。

有限会社幸せホーム
企業名 有限会社幸せホーム
企業概要 "新潟に特化した不動産情報の公開"と"お客様のご要望にそった家づくり"をテーマに「眠ったままの不動産を適正に評価し、有効に活用すること」「不動産の流動化を促し、市場を活性化させること」。これが、有限会社幸せホーム様のめざす事業目的です。幸せホーム様は、年間200 件以上の売却実績を持つ中古物件・競売物件のエキスパートとして、新潟県内の不動産売却・リフォーム・中古住宅・中古一戸建て物件の安全でスムーズな売却を実現するとともに、独自の再生技術によって物件の付加価値を高めています。

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