塙町さま:町域をネットワークして安心と産業を支える。ダリアのまちでマルチに活躍するギガらくカメラ

クライアントさまご紹介

福島県東白川郡塙町役場
総務課 企画情報係 薄井 和憲さん

東西に長い町の中心を久慈川が流れる「ダリアのまち」。福島の豊かな自然に包まれた塙町は先端ICTツールを積極的に導入し、町民の安全担保、農業IoTなどの産業の支援にも活用してきました。ギガらくカメラの導入・運用を担っているのは、町役場のネットワーク、システム全般を担当する総務課企画情報係。町内の要所に設置して積雪状況の監視、農業圃場で特産品のダリアの成長の見守りに活用しています。導入に至った背景と運用状況、農業IoTへの活用やその展望を伺いました。(取材2022年1月)

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福島県南部の東白川郡にあり、「山・水・花のまち」として知られる塙町。恵まれた自然環境を生かし、町が一体となって栽培するダリア園、春に咲き誇る山つつじが観光資源になっているほか、湯岐温泉郷や国内で4番目に認定されたサイクリングコース「三角形の道」も人気です。町役場の総務課企画情報係はネットワーク、そしてICTデバイスの活用によって町民の安全を守り、産業振興にもつなげる取り組みを続けてきました。ギガらくカメラは2017年6月に導入し、様々な役割を担っています。マルチな活用の実情について、企画情報係の係長を務める薄井さんに語っていただきました。

雪害のトラブルを契機に導入し、町民の安全を支えている

――塙町はICTツールの導入、運用に積極的で、さまざまな取り組みが行われています。ギガらくカメラを導入したきっかけ、抱えていた課題についてお聞かせください。

塙町は人口約8300人、観光のほか林業・農業が盛んな町です。面積は211.4平方kmと広大で、約8割が山林。役場から車で40分ほどかかる地域もあります。さらに山間部にあるため、町内でも高低差が500mほどあるのが特徴です。そこで課題になるのが、町域のきめ細かな状況把握になります。近年は豪雨による水害が多発していますし、平成26年(2014年)豪雪では雪害に苦しめられました。一部道路は雪でふさがれて通行が困難に。救急車が町民宅に到着するまで4時間かかった事案もありました。カメラを設置する前は、町役場より高所で、しかも離れた場所に大雪が降った場合、夜間や早朝は、情報収集の手段が少ないため、除雪車の派遣が必要となるか、判断をするのが難しかったようです。早期に状況を把握し、適切なタイミングで除雪作業を開始したり、情報提供したりすることができないか、雪害をきっかけに考えるようになりました。

同じような時期に、町長の意向で町内の無線LAN環境の整備を検討するよう指示がありました。年々解消されつつあるものの、町内には携帯電話の非通話エリアも残っています。Wi-Fiが整備されていたら、携帯電話はつながらなくても通信アプリを介して連絡が可能です。住民の利便性はもちろんですが、除雪車を動かす職員のサポートにもなります。企画情報係として、この通信インフラのメリットを活かすべく、映像での状況視認・確認を担うギガらくカメラの設置を具申。2017年の6月に導入が決まりました。

――導入計画はどのように進められたのでしょうか。ハードルはありましたか?

電話機の導入、運用などでNTT東日本とは以前から接点があり、ギガらくカメラの提案を受けたところ、私たち企画情報係も好印象。総務課や関係課の理解もあり、導入に向けた動きはスムーズに進みました。

設置場所を選定するにあたり、管理・運用面を考えて道路沿いにある公共施設や消防屯所などの場所をリストアップ。集会所など3か所への設置を進めました。集会所は公共施設で道路脇にあり、電源の確保や映像の画角は問題ありません。また、カメラを設置するために敷設する光回線を利用してWi-Fiの通信環境も整備することを考えていたため、有事の際に避難所として利用される施設であることも設置場所選定の基準となりました。

映像の一部は町民にも公開し、くらしの利便性を高めてきた

――導入当初の3か所から現在は8か所に設置場所が広がりました。現在、ギガらくカメラはどのように運用されていますか?

降雪状況の確認をねらった3か所の運用はそのままに、町役場屋上のカメラ、ダリアを栽培する圃場のビニールハウスに増設。一部カメラの映像は町民の皆さんをはじめとして広く公開しており、ID・パスワードを登録してアプリをインストールすると見られるようになっています。屋上カメラは春先には山つつじが咲き誇る風呂山公園を映すことができますし、ダリアの圃場に設置したカメラでは、町職員が開花状況を確認して情報を提供しています。雪害対策から導入を進めたギガらくカメラですが、住民の方に提供したいという思いから、さまざまなアイデアを盛り込んで運用ができています。

――導入後の効果、そして各所から寄せられる反響はいかがでしょうか?

大雪の年でなくても、冬季には除雪車を月数回ほど稼働することがあります。降雪状況をタイムリーに確認でき、職員からは好評です。消防署や警察署でも、情報収集などにご利用いただけるようアカウント情報を提供しており、町域全体の安心・安全を支えることができています。

意外なところでは、町外からのアクセスにも可能性を感じています。出張などで町を離れている際、「地元で雨が降っているのか見てみたい」といったニーズですね。役場屋上からの夜景はきれいに映りますし、見頃になった山つつじの映像も格別です。町を離れた方にもふるさとの映像を見て喜んでいただけるような運用も考えていければと思います。

町民に寄り添った、等身大のICTサービスを導入・運用していきたい

――導入から5年が経ちました。管理・運用サイドからの使い勝手、他ICTデバイスとの連動など、拡張の可能性についてもお聞かせください。

農業・林業は高齢化もあって担い手の減少が課題です。技術を継承しつつ、栽培に関するノウハウを共有し、平準化を図っていければと考えています。課題解決のひとつとして考えているのが農業IoTです。ダリア圃場では農業IoTとして各種センサーを導入し、温度や湿度を管理。水加減が難しいダリアの栽培に関するデータを蓄積している真最中です。活用はまだ模索している段階ですが、映像データをストックできるギガらくカメラも大いに貢献していけるでしょう。

企画情報係としては担当部署と連携を取りつつ、ネットワーク、システム面でバックアップしていきます。また、町役場は新庁舎の建設・移転を控えています。ギガらくカメラも同様に設置、運用を考えています。町民の皆さんに引き続き利便性を提供していきたいですね。

――ギガらくカメラの運用にはさまざまなアイデアが盛り込まれています。今後の期待、ご要望がありましたらお聞かせください。

ご説明した通り、ギガらくカメラの映像は役場内だけで見るのではなく、町民の方々をはじめ広く公開を考えていきます。そこで、動画公開サービスなどとの連携、サムネイル画像によって今の様子を簡便にアップできる機能があれば、さらに汎用性は高まるでしょう。カメラサービスとしての使い勝手、管理画面のインタフェースを含めて大変満足しているだけに、さらなる機能拡張に期待しています。

農業IoTについて紹介した通り、今後も先端のデジタルツール、デバイスについては積極的に情報を収集し、導入を提案していきたいと考えています。ただ、それが「背伸びしたICT」であってはいけません。つまり、誰もが気軽に使うことができ、メリットを享受できるサービスでなければ、導入する意味がないのです。「縁の下の力持ち」として力を発揮するギガらくカメラのように、町民の皆さんにとって本当に役に立つサービス、プロダクトを導入、活用していければと思います。

導入事例概要

導入目的

  • 離れた場所からでも降雪状況を確認したい
  • Wi-Fi通信環境とセットで導入し、町民サービスを向上したい
  • アプリから映像を公開し、町内の模様をリアルタイムに伝えたい

導入した結果

  • 遠隔地を映像で確認し、除雪車の適時稼働につなげる
  • 温泉施設などの公共施設に設置し、住民に利便性をもたらすことができた

導入カメラ

なぜギガらくカメラに決めたか

  • 簡便な導入、運用ができる
  • クラウドを経由して映像をリアルタイムで確認できる
  • レイヤーを制御することで一部カメラ映像を広く公開できる

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