ライクケア株式会社さま:24時間365日サポートの老人ホームで「介護スタッフの一員」として活躍

クライアントさまご紹介

ライクケア株式会社
事業本部 取締役本部長
宮澤 和江さん

施設事業部主任 開発部主任
井野 耕三さん

有料老人ホームなどの施設を首都圏で20か所以上運営しているライクケア。保育・人材・介護の3本柱を展開するライクグループで介護事業を担っています。ギガらくカメラの導入を進めた取締役本部長の宮澤さん、運用・管理を担当する井野さんは「ギガらくカメラは介護スタッフの一員、心強い仲間です」と口を揃えます。導入のきっかけ、活用の状況を伺ってみましょう。(取材2021年10月)

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東京、神奈川、埼玉県を中心に有料老人ホーム「サンライズ・ヴィラ」「フェリエ ドゥ」などの有料老人ホームを20か所以上運営し、介護事業を展開するライクケア。入居率は常時90%超と介護業界でもトップクラスの実績があり、介護付有料老人ホームを順調にオープンしてきました。

ライクケアの特徴は手厚いサービスです。介護・看護スタッフが「24時間365日」常駐しており、看護面でも安心があります。ホーム内をさらに安全な環境にすべく、取締役本部長の宮澤さんは2016年からギガらくカメラの導入を決定。目覚ましい効果を踏まえて、井野さんら施設事業部は運営ホームへの設置を順次進めてきました。「24時間365日」のフルサービスにギガらくカメラはしっかり伴走しており、今後への期待もますます高まっています。

※看護スタッフが24時間365日常駐するホームは12施設。

入居者、介護スタッフの急増に伴い、施設内を映すカメラのニーズが生まれた

――「入居者さまの安全見守り」を担保すべく、各老人ホームにギガらくカメラの設置を進めてきました。導入前はどのような課題があったのでしょうか?

宮澤さん:私たちの有料老人ホームは湘南エリアからスタートしましたが、当初から力を入れていたのが「24時間ナース」です。介護面では入居者様の健康管理や入浴介助、居室の清掃や衣類の洗濯までフルにサポートしていますが、さらに看護師が24時間常駐。協力する医療機関とも連携し、第二の我が家として気兼ねなく暮らせる場所を目指してきました。今では運営ホームの半数以上が「24時間ナース」のサービスを提供しています。

お陰様で入居者様には高い評価をいただき、現在は入居者の定員1500名、従業員数も1000人弱というスケールで事業を展開できるようになりました。入居を希望される方も、そして介護に携わる人材も急増したことで、新たな問題も出てきました。それは、入居者様の期待と、新規加入するスタッフのスキル、サービスとのギャップです。

具体的には、入居者様が増えたことで「見守りを厚くする」という課題が発生しました。また、私たち本部として「入居者様に適切な介護サービスを提供できているか」「スタッフの接遇がしっかりできているか」というチェックも欠かせなくなってきたのです。

井野さん:その課題が表面化したのは車イスのトラブルでした。車イスには座る人の足を乗せるフットレストがあります。このフットレストは下の方にあるため、注意が行き届きにくいパーツなのです。要介護者が座り、介護者が車イスを押すときは、このフットレストを必ず下ろさなければなりませんが、上げたままで押すと足が巻き込まれ、転倒や骨折といった事故につながりかねません。

ある施設で、フットレストを下ろさないまま車イスを押してしまってトラブルが発生したことがありました。幸い、骨折など重篤な事故には至りませんでしたが、人の記憶は曖昧なものです。なぜフットレストが下りていなかったのか? 介護者はきちんとチェックしていたのか? 検証してみても、なかなか原因を究明できなかったのです。事故防止と介護スキルの向上を目指すためには、トラブルを事後に検証し、速やかに対策に取り組める体制が必須でした。

宮澤さん:介護スタッフが入居者様に相対する「接遇」でもそうです。当ホームでは、入居者様を友だちのように呼ぶことは禁止しています。節度を持ち、高い品質でサービスを提供するためには、スタッフのサービス、言葉づかいも振り返って検証できなければ、と考えるようになりました。こうして、スキルとサービスの向上を目指し、施設内を撮影できるカメラの導入を検討するようになったのです。

――入居者が24時間を過ごす空間だけに、カメラの設置には慎重な意見もあったかと思います。導入に向けてどのような点に留意されましたか?

宮澤さん:ホームの安心を担保すること、それは入居者様の安全、生命にも関わることです。導入を大前提として検討を進めました。導入を検討した2015年頃は、介護保険制度が整備されて10年が経ち、入居者様のご家族にも介護環境への理解も深まってきていました。「カメラ=監視」といった威圧感ではなく、「安心・安全を守るもの」としてご理解いただき、取り組みを加速することができています。毎年度に予算を組み、既存のホームには順次導入を進めており、いまでは全施設の7割程度をカバーするまでになりました。

井野さん:カメラサービスを検討する中、ギガらくカメラは鮮明な画質が魅力でした。一定時間の画像データをダウンロードできる「ムービークリップ」など、スキル・サービスの向上に役立てられる機能もあったため、採用に至ったという経緯があります。

施設内の共用部には死角なし。介護スタッフの一員としてカメラが活躍する

――3タイプのカメラを導入されていますが、どのように運用されていらっしゃるのでしょうか?

井野さん:ご説明した通り、入居者様の動きと介護・サービスの現場を振り返ることができる環境が必須です。添えなく一人で歩かれる入居者様も多くいらっしゃるので、つかまる場所が少なく転びやすいダイニングスペースを中心に、人が動き、出入りする廊下などの共用部は死角がないように工夫しています。

廊下やエレベーター、玄関や職員通用口などには赤外線照明付きのデイナイト型を設置。日中はカラーで撮影しつつ、夜はナイトモードで高画質の映像がチェックできます。カメラの高精細画像にも満足していますが、使いやすい管理画面も重宝しています。スロー再生、倍速再生などの切り替えもしやすく、複数のカメラ画面を並べ、時系列に沿って同時にチェックすることも容易です。これにより、入居者様の徘徊や外出があっても、スムーズな追跡ができるのです。

宮澤さん:施設は24時間365日稼働し、サービスを提供しています。入居者様の困りごとに応えるのが私たちの仕事ですから、土曜・日曜のトラブル対応が月曜になっては意味がありません。ギガらくカメラを運用する事業開発部のスタッフは介護福祉士の有資格者でもあります。施設で何かトラブルがあったら、自宅に持ち帰ったパソコンから映像データにアクセス。現場に適切な指示、アドバイスを出すことができます。これはクラウド型カメラサービスのメリットですね。

――入居者の安全を守るための見守りが手厚くできているようですね。スキル・サービスの向上については、どのような効果がありましたか?

宮澤さん:カメラの画像は鮮明で、音声もクリアです。先日、ある施設で入居者様の軽微な転倒があったのですが、転ぶ直前・直後の模様がしっかりと捉えられていました。原因を分析し、介助していたスタッフには「この角度から手を添えるとバランスが崩れた際も安心ですね」といった、学びにつながるアドバイスをおくることができました。心配されるご家族様にもご納得いただける説明ができますし、スキル向上につながる学び、気づきは全スタッフに横展開し、ライクケアとしてのサービスレベルの底上げもできます。私たち本部にとって、ギガらくカメラは心強い仲間。介護スタッフの一員として考えています。

新規施設では必須の設備に。インフラとしてギガらくカメラを考えていく

――カメラ映像による振り返り、チェックは目覚ましい効果があったようですが、運用・管理する本部としてはどのように総括していますか?

井野さん:カメラといってもコンパクトで威圧感のないデザインで、インテリアにしっくりとなじみます。現場のスタッフは撮られていることすら意識していませんね。縁の下の力持ち、インフラとして機能しているのです。

また、施設と映像を共有しながら話し合うことで、本部と現場のギャップもなくなりました。朝まで寝ずに動き回る方、訪問した家族の後について玄関から外出を図る方など、さまざまな入居者様がいらっしゃいます。医師の助言を仰いだり、介護福祉士の見地から改善策を検討したり、入居者様・スタッフがストレスなく過ごせる環境づくりに、カメラの映像は大いに役立っています。映像データの保存日数は30日保存プランが基本ですが、施設によっては90日保存に変更して長期的視点で振り返るなど、きめ細かく運用できています。この柔軟さもギガらくカメラの長所ですね。

――今後も順調に新規施設をオープンし、介護業界をリードしていくライクケアとして、ギガらくカメラはどのようにお役に立てるでしょうか。今後の期待、活用の可能性についてお聞かせください。

宮澤さん:画質や操作性の面から、ギガらくカメラは満足のいく機能を提供してくれています。あえて言うなら、顔認証が今後の検討課題になるでしょうか。許可のない外出にアラートを出すなど、よりきめ細かい運用が視野に入ってくるでしょう。

2022年度も都内への施設開所が計画にありますが、新規の施設はスペース設計にあらかじめギガらくカメラの設置を組み込むのがスタンダードになりました。今後も、当社にとって欠かせないインフラとして活用していければと考えています。

※上記の事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。
※取材当初より対象のカメラが終息している場合があります。

導入事例概要

導入目的

  • 入居者の安全を確保する
  • 介護・接遇のスキル、サービスの向上に活用
  • ホーム外へ出る入居者の監視

導入した結果

  • 入居者のトラブル状況を把握し、対策を全社に共有
  • 介護、接遇のスキル、サービスが向上できた
  • ホーム外に出る入居者を早期確認、追跡が可能に

導入カメラ

なぜギガらくカメラに決めたか

  • HD画質の高精細な映像でホーム内を見守れる
  • 遠隔からでも映像を確認できるクラウド型カメラサービス
  • 利用状況に合わせ、映像データの保存日数を柔軟に変更できる

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(年末年始は除きます)

クラウド型防犯カメラ
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