宗教法人 東玉川神社さま:ギガらくカメラの導入により、敷地内の死角を把握。地域にねざす、親しまれる神社として近隣エリアの平穏を守る
クライアントさまご紹介
宗教法人 東玉川神社
宮司 関根 教弘さん
社殿の建物は1941年に渋谷・氷川神社より移築したもの。世田谷区の閑静な住宅街にあり、登録有形文化財(建造物)として東玉川神社は歴史ある威容を誇っています。向拝殿の天井板には迫力ある「火焔龍神像」が水墨で描かれており、拝観者を引きつけてやみません。同神社では敷地内を監視し、安全を担保するためにギガらくカメラを導入しました。導入の経緯、運用の効果、そして地域の安全を見すえた今後の展望を伺います。(取材2022年10月)
「東玉川神社」サイト(東京都神社庁)はこちら東急東横線の田園調布駅を最寄り駅として、奥沢や雪が谷大塚の住宅街もほど近い中、静かなたたずまいを見せる東玉川神社。地元の小学生が社会見学で訪れることも多く、地域の神社として親しまれてきました。世田谷区の登録有形文化財である社殿はもちろん、境内には樹齢300年以上の松も枝を伸ばしており、一帯は江戸の雰囲気を残す荘厳な雰囲気に包まれています。
希少な建築物と自然が残る中、「地域の平安を祈る場所として、しっかりと安全を守っていきたい」と決意を示すのは宮司の関根さん。境内に目を光らせるギガらくカメラはいかなるねらいで導入され、どのような効果を発揮しているのでしょうか。神社仏閣ならではのセキュリティ事情を踏まえ、語っていただきます。
神社仏閣は賽銭泥棒だけではなく、いたずらや不審者の対策が必須
――ギガらくカメラの導入にはどのような背景があったのでしょうか? 神社仏閣ならではの事情についてお聞かせください。
神社、そしてお寺ではお正月や祭礼の際に限らず、賽銭泥棒のニュースをよく聞きます。神様、仏様へのお金を盗むのはとんでもないことですが、ここ東玉川神社でも賽銭箱を壊して中のお賽銭を盗まれるといった被害を経験しました。社殿と同様、総ひのきで作った賽銭箱ですから、修繕は容易ではありません。
また、落書きによる被害、油や塗料などの異物をまかれたりといったケースもあります。ある神社では除草剤をまかれて御神木が枯れてしまうという事件もありました。平成初期にはいたずらにとどまらず、放火の被害も全国的に相次ぎ、警察庁から全国の神社に注意喚起の通達があったことも。その他にも不法侵入、ペットの糞の放置も頻発しており、神社はさまざまなトラブルに遭いやすい場所ともいえるのです。
――神社だけではなく、寺院なども落書き、いたずらの被害に悩まされるようですが、なぜ、神社仏閣はこうした被害に遭いやすいのでしょうか。
神社は参拝者や観光客のために開かれた場所であって、夜間でも入ることができますが、社務所などは夕方には閉めてしまいますので、ほとんど無人の状況になってしまいます。また、当神社の松や銀杏もそうですが、神木として樹木を植えていることが多いため、見通しは決して良くありません。夜間ともなれば照明も限られ、暗がりも広がります。どなたでも安心して訪れ、参拝してほしい。神社は、そんな思いが込められた、開放的で神聖な場所です。しかし、その裏返しとして監視の目が必ずしも行き届かず、死角が発生してしまうこともあるのです。
――被害を防ぐためには、どのような対策がありますか?
監視の目をいかに増やすかということだと思います。私たちも日中は境内の掃除に精を出し、敷地内の安全にも気を配っていますが、植栽などで目が届かない場所もあります。また、門前には派出所もあり、各地の神社で放火が頻発した際や、近隣に不審者が出没したときなどは、警察官による夜間見回りを強化していただいたこともありました。しかし、近年は常駐時間も少なくなっており、監視の目をいかに増やすかが課題になっていました。
以前からこうした課題意識はあり、監視カメラや警備保障などのサービスを検討したこともありますが、導入・維持のコストが見合いません。もっと安価で、長く活用できるカメラサービスはないものか……そう思っていたところでギガらくカメラを知り、導入を検討し始めたのです。
低コストで監視カメラネットワークを構築し、トラブルを未然に防ぐ
――ギガらくカメラの導入は何が決め手になったのでしょうか。
世田谷区の登録有形文化財になるにあたって、参道を広げたり、植栽を増やしたり、さまざまな環境整備を進めてきました。危機意識を持った頃から氏子総代に相談しつつ、監視体制、環境整備を考えていました。
私が先代から宮司を継いだのが5年前ですが、その頃から神社の支部会などに参加して情報を収集。多くの神社で監視カメラの導入が進んでいることを知りました。そこで、展示会などに足を運んでセキュリティサービスのリサーチを進めていたところ、NTT東日本からギガらくカメラの提案を受け、コストと機能に魅力を感じて導入を決めたのです。
ギガらくカメラはランニングコストが抑えられる上、トライアルで見た画像も大変精細であり、監視や映像による振り返りに力を発揮してくれるという確信がありました。ハードディスクレコーダーなどの設備が必要なオンプレミス型ではなく、クラウド型サービスであるという点にも注目しました。使い勝手が良く録画装置や専用モニターを置くといったスペースを必要としないだけでなく、カメラの電池、録画媒体などを取り替える手間がなく管理が不要な点も魅力でしたね。
――境内にはカメラを3台設置しています。ギガらくカメラはどのような役割を果たしていますか?
賽銭の盗難はもちろん、敷地内の建物、植栽などへのいたずら、ペットの糞便放置などを防ぐのがねらいです。当神社は駐車場も運営しているため、車へのいたずらを防ぎ、監視するためにもギガらくカメラを活用しています。
境内から本殿に入ってくる人の動線をしっかり監視することを目的として3台を設置しました。賽銭箱を画角に入れつつ、参道などを通って「入ってくる人」をしっかり録画できれば、万が一トラブルがあった際にも、後々の振り返りで有用だと考えました。
――2019年にギガらくカメラを導入されて以来、カメラによる監視効果はどのように分析されていますか。
賽銭泥棒や建物への落書き、いたずらといった被害はありません。良からぬことをたくらんで入ってくる不審者は監視カメラの存在にも敏感なのでしょう。一定の抑止力として機能していると思っています。
「1000円の賽銭を入れるつもりが、間違えて3000円を入れてしまった。差額を返してほしい」と言ってきた方もいらっしゃったのですが…、「カメラで録画していますので、警察官立ち会いのもとで検証して返金します」と伝えたところ、そそくさと立ち去ってしまったこともありましたね。録画映像は30日間の保存プランを利用していますので、確認を要するトラブルが起こったときも安心です。
境内から通学路まで視野に入れて監視し、地域の安全に貢献していく
――監視と振り返り、そして犯罪やトラブルの抑止力としてギガらくカメラが機能していることが分かりました。運用してみての気づきはありましたか?
掃除、植栽の整備などは、日々範囲を決めた上で継続的に行っている関係もあり、境内の限られたスペースのちょっとした異常や糞便の放置などが起こった際、数日経ってから気がつくといったこともあります。私はパソコンから録画映像を振り返りますが、管理画面から直感的に操作できるのは便利ですね。夜間は赤外線照明モードになり、暗闇でもはっきりと映ります。猫やハクビシン、アライグマなどが映り、世田谷区内の住宅街でありながら、動物が活発な環境に驚いてしまうこともあります。
動体検知が反応した時点でフラグが立つので録画映像を振り返りやすいのですが、風に揺れる樹木の動きにも反応してしまい、多くのフラグが立つことも。対応に苦慮していましたが、NTT東日本の営業担当のアドバイスを受け、無事に改善しています。動体検知の対象から、樹木が揺れる画面上部のみを外し、スムーズに対処できました。
導入から3年が経ち、樹木の成育によってカメラの死角が変わってしまうことも感じています。音声も聞き取れるようなカメラの増設も視野に入れつつ、NTT東日本の担当者と密に連携していければと思います。
――神社仏閣のセキュリティにギガらくカメラが力を発揮している状況が分かりました。最後に、「地域で親しまれる神社」として、近隣エリアの安心・安全といった点についての展望をお聞かせください。
近隣に小学校があり、神社の敷地が通学路に面しています。近年、不審者の出没が報告されることもあり、児童や生徒を含めた街路の安全確保が地域の課題になってきました。NTT東日本の担当者に相談したところ、「通学路での防犯カメラ設置には助成金が認められる場合もある」と助言を受け、通学路を画角に入れたカメラの設置も検討しています。神社の保全、文化財を守るために導入・運用してきたギガらくカメラですが、今後は地域の安心・安全といった側面にも目を配り、さらなる活用を進めていきたいですね。
※上記の事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。
※取材当初より対象のカメラが終息している場合があります。
導入事例概要
導入目的
- 境内や社殿の監視
導入した結果
- 不審者による犯罪を未然に防ぐことができた
- 映像の保存により、トラブルを速やかに解決、収束できる
- 神社敷地内への侵入者に対する抑止力として機能している
導入カメラ
- M2025-LE(SF) ×3台
なぜギガらくカメラに決めたか
- 低コストで監視カメラを導入できる
- 高精細な映像と俯瞰できる画角
- 直感的に操作できるインタフェース
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クラウド型防犯カメラ
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