| Writer:NTT東日本 北森 雅雄(Masao Kitamori)

【これで解決】健康経営への取り組みで起こる5つの課題!解決策を5つ紹介

【これで解決】健康経営への取り組みで起こる5つの課題!解決策を5つ紹介

健康経営の実施にあたり「事前に起こりうる課題を知っておきたい」と考える担当者の方は多いのではないでしょうか。実際に問題に直面した際に困らないよう、解決に向けた取り組みを想定しておくと安心です。

そこで本記事では、健康経営の実施で起こりがちな課題や取り組み方法を解説します。健康経営の取り組みで不安や疑問を感じている企業者の方は、ぜひ最後までご覧ください。

1.健康経営に起こりがちな企業が抱える課題5選

【これで解決】健康経営への取り組みで起こる5つの課題!解決策を5つ紹介

健康経営は、人材確保や業績向上などのメリットがあり、注目されている経営手法の1つです。しかし健康経営の導入にはいくつかの課題あり、実施に踏み切れない担当者の方もいるのではないでしょうか。

そこで本章では、健康経営の実施で起こりうる以下5つの課題を解説します。

  • ・従業員の負担が増える
  • ・すぐに効果が出ない
  • ・データの収集が大変
  • ・予算の確保が難しい
  • ・施策を実行するノウハウがない

健康経営の課題にしっかりと向き合い、事前に対策をしておきましょう。

従業員の負担が増える

健康経営の取り組みは、上司や担当部署だけでなく全社員の協力を得る必要があります。一人ひとりが健康経営の目的や内容を理解して行動することで、十分な効果が発揮できるからです。

しかし、健康経営を始めることで「従業員の負担が増える」といった問題が出てきます。ストレスチェックや朝のラジオ体操などの新たな取り組みに対して、煩わしさを感じる従業員も出てくるでしょう。

特にセミナーや研修会などを開催する場合、強制参加にする方法はあまりおすすめしません。参加そのものにストレスを感じてしまう可能性があるので、従業員に協力をしてもらう場面では工夫が必要です。

例えば、健康経営の実施で得られるメリットや重要性を説明し、自発的な参加を促す方法があります。課題に取り組む際は、従業員が納得いく説明を考えておきましょう。

すぐに効果が出ない

健康経営の成果は、すぐに実感できるものではありません。効果が目に見えづらいため、最初はなかなかモチベーションが上がらないでしょう。

そこで効果が視覚的に判断できるように、目標は具体的に数値化したものを設定すると良いでしょう。健康経営における数値化した目標設定の事例は、以下のとおりです。

  • ・定期健診の受診率100%
  • ・有休取得率80%以上
  • ・時間外労働10時間未満
  • ・喫煙率10%未満
  • ・医療費を10%削減

このように目標を数値化して、評価できる仕組みをつくります。ただし、はじめから難しい目標設定を立てると、従業員の負担になる可能性があります。健康経営は小さな目標をクリアし、徐々に目標設定を高めることが課題解決のコツです。

データの収集が大変

健康経営の効果検証のためには、データ収集や管理が欠かせません。従業員が多いほど、そのデータ量は膨大なものになります。

健康経営で分析が必要になるデータの一例は、以下のとおりです。

  • ・離職率や休職率
  • ・出勤率
  • ・健診やストレスチェックの結果

これらを効率よくデータ収集するには、アプリやITシステムの導入が有効です。面倒なデータ集計や管理を、デジタル化することで効率よく進められます。

しかし、一気に新しい管理システムを導入すると、操作に慣れるまでに時間が掛かる可能性があります。従業員は新しい操作を覚える必要があるので、負担に感じる方もいるでしょう。

従業員の負担を最低限に抑えるには健康経営の課題を明確化し、優先度の高いものから電子化へ移行する方法がおすすめです。

予算の確保が難しい

健康経営自体が直接的に売上につながる施策ではないため「予算の必要性が判断できない」という企業も多いでしょう。健康経営の予算確保は、少しずつ積み上げるやり方が理想的です。

施策を検討していく過程で、コストが想定以上にかかる場合があります。健康経営を安定的に続けるためにも、コストを抑えた施策から実行していきましょう。

健康経営は結果の可視化が難しいので、予算の強化は社内全体の様子を見てから判断する方法もあります。一般従業員や管理職から「このまま続けたい」といった高評価意見を得られれば、取り組みを拡大しても問題ないでしょう。

施策を実行するノウハウがない

健康経営を進めるにあたって、担当者に業務遂行のノウハウがないことが多くの企業で課題となっています。担当者が知識不足のままでは、他の従業員への指示出しが困難になります。

また何か問題がおきても、解決策が見いだせず「計画通りに進まない」といった問題が出る恐れもあるでしょう。そのため健康経営に関する知識を、担当者が学ぶ必要があります。

例えば、ノウハウを学ぶ手段の1つに外部のセミナーを受ける方法があります。できれば担当者だけでなく、管理職や企業のトップも参加するのが理想的です。

経営層が健康教育を学ぶことで、社内全体の機運が高まりやすいメリットがあります。最近ではオンラインで受けられるセミナーも多いので、時間や場所にとらわれない受講も可能です。

2.健康経営の課題解決に向けた取り組み5選

【これで解決】健康経営への取り組みで起こる5つの課題!解決策を5つ紹介

健康経営は、長期的な視点で戦略を立てる必要があります。しかし「自社に合う取り組みが思い浮かばない」と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。

そこで本章では、健康経営の課題解決に向けた取り組み5選を紹介します。

  • ・目的や意義を周知する
  • ・従業員の健康状態をケアする
  • ・労働時間を見直す
  • ・定期的に振り返りを行う
  • ・女性特有の健康課題に対処する

具体的な取り組みを解説するので、実施できる内容があるかぜひ確認してみてください。

目的や意義を周知する

健康経営の導入効果を高めるために、従業員に意義や目的を周知する必要があります。周知の方法次第で参加者のモチベーションが変わるので、自社に合う方法を考えることが重要です。

健康経営の周知方法には、以下のようなものがあります。

  • ・全体会議を開く
  • ・目につく場所にポスターを掲示する
  • ・セミナーや研修を導入する
  • ・保険組合と連携する

全体会議やミーティングで周知する際は、質疑応答やコミュニケーションを取り入れると情報を浸透させやすくなります。対面での会議が難しい場合は、WEBミーティングなどを利用して共有していきましょう。

また、担当者にノウハウが足りない場合など、必要に応じて外部のセミナーを活用するのもおすすめです。専門知識のある人からノウハウを学ぶことにより、正しい知識を従業員に周知できます。

従業員の健康状態をケアする

日々業務に追われている従業員は、身体やメンタル面の不調に気付かずに過ごしている恐れがあります。特に心の不調は目に見えにくいため、発見が遅れて対応が難しくなることが課題とされています

心身の不調を早期発見するには、ストレスチェックや定期健診の実施が有効です。結果が悪い従業員には、医師や専門家による面接指導を受けるよう勧めましょう。

また相談窓口の設置している企業は、担当者が日頃から従業員とのコミュニケーションを取っておく必要があります。従業員と距離が縮まれば、些細なことでも気軽に相談できるので健康管理がしやすくなります。

労働時間を見直す

健康経営で重要視しなければいけないのは、従業員の健康です。時間外労働が常態化すれば、従業員の体や心に負荷が掛かります。

従業員に負担が掛かっている状態を放置していると、休職者や離職者の増加に繋がるでしょう。戦力だった従業員が減少すれば、新しい人材を雇うために採用コストも掛かります。

さらに長時間労働が原因で、従業員に病気やケガなどの労働災害が起きる可能性もあります。いわゆる「ブラック企業」のレッテルが張られると、企業イメージの低下や社会的信頼も失うでしょう。

企業の印象が悪化すれば、取引先との関係が崩れて売り上げの減少に繋がります。このような問題が起きる前に、労働時間の見直しは必須と言えます。

定期的に振り返りを行う

健康経営は、すぐに効果が出るものではありません。施策を行って終了ではないため、改善と振り返りをしながら継続していく必要があります。

例えば、健康経営の取り組みに関するアンケートを実施し、その結果を参考に施策を更新します。アンケートで「施策が負担になっている」などの意見が多い場合は、目標を小さくするなどの改善が必要です。

小さな成果を積み上げれば、従業員のモチベーションを保ちやすくなります。従業員と一緒に定期的な振り返りを行い、健康経営の習慣化を目指しましょう。

女性特有の健康課題に対処する

近年、女性の社会進出が進んでいますが、女性特有の健康課題には関心が低いのが現状です。積極的に健康経営に取り組む企業は、この問題にも高い関心を寄せています。

女性が職場で抱えやすい健康課題は、以下のとおりです。

  • ・月経痛
  • ・PMS(月経前症候群)
  • ・妊娠や出産
  • ・更年期障害など婦人科系の病気

月経周期に見られる不調には、腰の痛みや吐き気、めまいなどがあります。人によって症状の重みは異なりますが、日常生活に支障をきたすケースもあるでしょう。

また女性は妊娠・出産に伴い、身体やメンタル面に大きな変化があります。なかには、不妊治療をしながら仕事をしている女性もいます。

妊娠や不妊治療中の女性は、通院や治療と両立できず離職するケースも少なくありません。企業としては休暇や勤務形態などを取り入れて、女性が働きやすい柔軟な環境を整えることが重要です。

3.効率よく健康経営の課題に取り組むなら「業務効率化の手法まとめebook」がおすすめ

【これで解決】健康経営への取り組みで起こる5つの課題!解決策を5つ紹介

健康経営の課題を「効率よく進めたい」と考える企業は多いのではないでしょうか。従業員の健康管理に欠かせないストレスチェックや残業時間などのデータ集計は、膨大な時間と労力が掛かります。

従業員の健康管理に関する作業を効率よく進めるには、ITツールの導入が有効です。NTT東日本が提供する「業務効率化の手法まとめebook」は、以下のお悩みに合わせたITツールをご提案しています。

  • ・単純作業の繰り返し
  • ・遠隔でのコミュニケーション
  • ・書類の電子化
  • ・総務事務
  • ・資料共有

従業員の「勤務状況の管理」や「単純作業の入力」などをデジタル化できるので、効率よく健康経営の課題に取り組めます。人的コストや予算も抑えられるITツールをお探しの企業担当者は、ぜひチェックしてみてください。

「【自社にあった業務効率化の手法がわかる】業務効率化の手法まとめebook」の資料ダウンロードはこちら

4.健康経営の必要性を理解し積極的に課題解決に取り組もう

【これで解決】健康経営への取り組みで起こる5つの課題!解決策を5つ紹介

健康経営は、生産性の向上や企業のイメージUPなどが期待できます。しかし、健康経営の取り組みは以下のような課題がつきものです。

  • ・従業員の負担が増加する
  • ・効果がすぐに実感できない
  • ・データ収集に苦労する
  • ・予算の確保が難しい
  • ・施策を実行するノウハウがない

施策を実行したあとは、定期的な振り返りをしながら課題の解決策を見つけていく必要があります。ITツールなどを取り入れながら、積極的に健康経営に取り組みましょう。

この記事を書いた人

NTT東日本 ビジネス開発本部 北森雅雄

NTT東日本に入社後、自治体向けのシステムエンジニアとして、庁内ネットワークや公共機関向けアプリケーションなどのコンサルティングからキャリアを開始。

2018年から現職にて、プロダクト(SaaS)開発、デジタルマーケティング全般のディレクションに従事。

2022年に業務のデジタル化を分かりやすく発信するオウンドメディア(ワークデジタルラボ)のプロジェクトを立ち上げ。
NTT東日本にかかわる、地域のみなさまに向けてデジタル化に役立つ情報発信を展開。

北森雅雄 masao kitamori