NTT東日本 法人のお客さま

【毎月18日は防犯の日】「AI×防犯カメラ」による最新AI警備とは?
活用シーンや導入のメリットを解説

毎月18日は「防犯の日」――この意外な記念日を知っていましたか? 家庭やオフィス、そして近隣の地域でも防犯に対する意識を高めつつ、犯罪に備える対策を今一度考え直してみたい日です。

そもそも、防犯とは「犯罪を未然に防ぎ止めること」を意味することばです。犯罪にさまざまなかたちがあり、新たな手口が登場しています。「防犯」も目的やシーン、対応する人によってさまざまな対策を考えていかなければなりません。そこで、この記事では「AI警備」にクローズアップします。私たちの生活の中に浸透し、頼もしい味方になっている「防犯カメラ」と、日々進化を続ける最先端のAIを組み合わせた最新の防犯対策とは、一体どのようなものなのでしょうか。

統計に見る日本の治安情勢から昨今の防犯カメラ事情、AIを組み合わせて効果を発揮する「AI警備」のパフォーマンスまで、気になるトピックを解説していきましょう。

毎月18日は防犯の日――記念日に込めた想いとは

毎月18日は「防犯の日」と定められています。この記念日が制定されたのは1967年のこと。警備保障やセキュリティサービスで知られるセコムが制定し、日本記念日協会の認定・登録を経て記念日になり、半世紀が経っています。

この記念日の由来をひもとくと、その名の通り「防犯」に関するメッセージが込められていました。18日の1を「棒=防」、8を「ハン=犯」に見立てた語呂合わせですが、生活者の中にこの記念日を広く浸透させて防犯意識を高めていきたい、さらに安全な社会を目指していきたい――このようなセキュリティ関係者の思いが詰まっています。「18日」という日付を見たら防犯をあらためて見直し、考えてみる。そんな一つのきっかけとして、毎月気に留めておきたい記念日と言えるでしょう。

日本の治安は急速に悪化?今まで以上の対策が必須

※1 出典元:「令和4年の犯罪情勢」(警視庁)
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/crime/r4_report.pdf

これまで、日本は世界的にも屈指の「安全な国」として治安の良さで知られてきました。ところが、近年は「何だか物騒になってきた」「犯罪が増えている」といった声も聞かれるようになってきました。このような治安の悪化は体感だけのものでしょうか? 警視庁の統計データから犯罪に関する数字を見てみましょう。

グラフを見ると、犯罪件数はここ20年ほど右肩下がりですが、直近になって上昇に転じていることが分かります。2022年(令和4年度)の刑法犯認知件数(*1)は60万1,389件で、戦後最少の令和3年(56万 8,104件)を上回って前年比で20年ぶりに増加に転じました。私たち市民の体感はどうかというと、警視庁が2022年10月に行った「治安に関するアンケート調査」(*2)(全国15歳以上の男女5000人が対象)では67.1%が体感治安について「悪くなったと思う」と回答しています。

なお、2022年に発生した刑法犯60万件のうち、1/3にあたる約20万件が「街頭犯罪」、つまり街の中で発生した犯罪です。私たちの生活にとって最も身近な場所、街の中で犯罪が増加している現状が分かります。傷害・暴行・自転車の窃盗をはじめとして、この街頭犯罪は前年比で14.4%も増加しており、体感治安の悪化を裏づけています。

統計データを参照しても、市民のマインドをあたってみても、治安が悪化しつつある現状が分かりました。では、治安悪化の不安はどうやって解消していったらいいでしょうか。行政や警察機関の対策を注視していくのは言うまでもありません。そして、私たち自身も「防犯の日」に限らず常日頃から防犯意識を高め、自分でできる対策について考えていきたいものです。次項から、防犯カメラとAIをあわせた最新「AI警備」の実状を紹介します。

*1 認知件数:警察などの捜査機関によって犯罪の発⽣が認知された件数
*2 出典元:「令和4年の犯罪情勢」(警視庁)
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/crime/r4_report.pdf

「防犯カメラの映像×AI」をフルに活用!進化したAI警備の真価

刑法犯の増加を受けて、警察庁や警視庁も防犯対策の強化を打ち出しています。近年、防犯対策に欠かせないものとして活用されているのがAIをはじめとする先端技術です。警察機関はAI機能を搭載したAIカメラなどを積極的に導入し、私たち市民の不安を払拭しようと務めているのです。

そして、AIなど先端技術を防犯対策に取り入れる動きは民間でも活発になってきました。代表的なサービスが異常検知AI「AI Security asilla(アジラ)」(以下「asilla」)です。大型の複合施設や商業施設を中心に、オフィスビルや医療介護施設、大学のキャンパス、駅などの交通インフラといったさまざまな施設に導入されており、ニーズは高まる一方です。

「asilla」は世界最高レベルの行動認識AIを採用しています。「人の動き」に関する検知精度が高いため、あらかじめ設定したゾーンに何者かが侵入した場合、スピーディーに検知し、アラートで知らせます。既存の防犯カメラが撮影する映像をフルに活用し、そして警備員とのデータ連携によってスピーディーな対応・対処を実現します。カメラや警備員といった既存リソースの活用範囲をさらに広げ、セキュリティの基盤をさらに強固なものにできます。

「asilla」に実装された機能を解説し、AI×カメラが発揮する防犯効果を見ていきましょう。

「違和感検知」で街頭の犯罪を防ぐ

「asilla」が持つ「違和感検知」機能は、街の中で発生する暴行や、ひったくり、強盗などの事件の防止や早期解決を支援します。こうした暴行や強盗事件は被害者や通行人、防犯カメラの監視者による通報によって初めて発覚するものです。あくまで、人による通報を経て警察や警備員などが急行し、対処にあたるという事後対応が取られてきたのです。

「asilla」は、防犯カメラが映した映像をAIが解析し、即時にアラートで関係各所に通報します。それがAIによる「違和感検知」です。「asilla」のAIは映像を解析して自律学習を進めており、通行人や街中にいる人の動きを学んでいます。これにより、犯罪者が不審な行動を起こした時、または通行人が通常時には見られない危険な行動を起こした時に、「通常の行動ではない暴力的、または危険な動き」と数秒単位で判断し、アラートを発するのです。

こうして「asilla」は街中などで起こる暴行・盗難事件や事故の予兆を検知し、発生後の速やかな対処を支えます。予兆検知と即時対応のサポートにより、街の防犯対策を強化できるのです。

「AI×防犯カメラ」がトラブルを解決に導いたケース

では、「asilla」は具体的にどのような犯罪リスクに対処し、どのような効果を発揮するのでしょうか。実際の導入事例から、ケースごとに解説していきましょう。

【ケース1】商業施設で不審行動を察知し、事件を防ぐ

大型商業施設の駐車場で起こったケースです。駐車場のコーンバーを取り、振り回す不審者を「asilla」が検知し、アラートを発しました。通報を受けて警備員が現場に急行し、不審者を速やかに確保。施設の利用者にケガなどの被害が発生することもなく、事態を収束することができました。

【ケース2】深夜の大学に出没した不審者をスピーディーに確保

深夜に大学キャンパス内に数人の集団が侵入したケースです。「asilla」のAIは事前に設定されていた進入禁止エリアに人が侵入したことを検知し、警備センターにアラートで知らせました。侵入箇所が特定されていたため、警備員も迷うことなく即座に駆けつけることができます。短時間で不審者グループを確保できたため、キャンパス内の施設や備品に被害が出ることはありませんでした。警備員は「『asilla』が異常を検知し、知らせてくれなかったら気づくことができなかった」とコメントしています。

AIが導く、新たな警備のかたち――「asilla」導入のメリットとは

「asilla」と防犯カメラの組み合わせがさまざまなケースで力を発揮し、事故や事件を未然に防いだ事例を紹介しました。最後に「asilla」導入のメリットを解説しましょう。

メリット① 365日24時間、不休でモニタリングできる

防犯カメラが24時間稼働していても、その映像を解析するマンパワーには限界があります。映像は人だけですべてを見ることはできません。そこで、常に目を光らせて映像を監視するのが映像AIです。「asilla」によって、365日24時間、抜け漏れのないフルモニタリングを実現します。AIだけに休憩は必要なく、眼が疲れて不審者や危険行動を見落とすこともありません。カメラの設置台数が100台~1000台単位だったとしても、映像を緻密に監視・解析できるのです。

メリット② 離れた場所からもスマートかつスピーディーに管理

施設に不審者が侵入した場合、「asilla」が検知し、関係各所に即座にアラートを発することができます。「asilla」は精度に加えて検知スピードも早く、不審者の侵入を数秒単位で連絡できます。深夜などで施設に警備員を常駐できない場合でも、遠隔地に設置されたカメラであっても、アラートを受けてスピーディーに警察への連携が可能です。

メリット③ 防犯性を高めるための初期コストはゼロ

「asilla」は既設カメラの映像を解析し、不審行動や危険行動を察知するAIです。新たに防犯システムやカメラを導入する必要はありません。このため、導入時のコストを低く抑えられるのが特徴です。カメラを増設するなど、設置環境が変わっても柔軟な対応が可能です。これは長期運用時のコスト低減につながるでしょう。

既存カメラとAIを組み合わせることで、警備に関する人的コストが低減できます。メリット2で解説したように、遠隔地であっても問題ありません。このように「asilla」は導入や運用の面で高い利便性を持っていますが、効率的で安全性の高いセキュリティ基盤を構築できるのが最大のメリットと言えるのです。

※「AI Security asilla」の名称・ロゴは、⽇本国およびその他各国において株式会社アジラの登録商標です。
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。

異常検知AI
「AI Security asilla(アジラ)」紹介資料

異常検知AI「AI Security asilla(アジラ)」紹介資料

  • 「asilla」の導入施設一覧を見たい
  • 「asilla」の検知可能機能について詳しく知りたい
  • 「asilla」のオプション機能について詳しく知りたい

CONTACT

映像解析や現場DXについての
お問い合わせ・ご相談はこちらから

映像解析技術の
お問い合わせ・導入ご検討はこちらから

料金詳細、導入にあたり不安なことなど、
いつでもお気軽にご相談ください!

お客さまを担当する当社営業担当者または、
NTT東日本コンサルティングセンターの
経験豊富な専任スタッフが分かりやすくお答えします。

お問い合わせフォームお問い合わせフォーム

ページ上部へ戻る