ガバメントクラウドの運用管理補助者とは?利用方式と役割について
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政府共通のクラウドサービスの利用環境であるガバメントクラウドにおいて、デジタル庁と地方公共団体だけではなく、CSP(Cloud Service Provider)やASP(Application Service Provider)、ガバメントクラウド運用補助者など、さまざまな事業者が関わっていることはご存知でしょうか。
本記事では、ガバメントクラウドを安全に維持していくために欠かせない事業者である、ガバメントクラウド運用管理補助者について解説します。利用方式や役割についても紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1.ガバメントクラウドの運用管理補助者とは?
ガバメントクラウドの運用管理補助者とは、地方公共団体がガバメントクラウドの運用管理を補助するよう、ガバメントクラウド運用管理補助委託契約を締結した事業者です。
詳しくは後述しますが、地方公共団体が自らガバメントクラウドの運用管理をする場合、または運用管理を単一の運用管理補助者に任せる場合を「ガバメントクラウド単独利用方式」、複数の地方公共団体が、同一のガバメントクラウド運用管理補助者に委託して運用管理を行う場合を「ガバメントクラウド共同利用方式」といいます。
ガバメントクラウド運用管理補助者が担う役割は状況により変化しますが、クラウドシステムの監視やセキュリティ管理、運用手順の作成や活動の報告、トラブルシューティングなど、多岐に渡ります。さまざまな役割をこなすガバメントクラウドの運用管理補助者は、安全で安定したガバメントクラウドを維持していくための要となるでしょう。
以下の記事では、ガバメントクラウドとはなにか、概要や開始時期、自治体の活用メリットなどをまとめて紹介しています。ガバメントクラウド運用管理補助者について知る前に、ガバメントクラウドについて詳しく知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
2.運用管理補助者の利用方式について
地方公共団体とガバメントクラウド運用管理補助委託契約を締結し、システムの管理、運用を委託された運用管理補助者の利用方式には、以下の2つがあります。
- ガバメントクラウド単独利用方式
- ガバメントクラウド共同利用方式
順番に見ていきましょう。
2-1.ガバメントクラウド単独利用方式
ガバメントクラウド単独利用方式とは、地方公共団体が自らガバメントクラウドの運用管理をする場合や、運用管理を単一の運用管理補助者に委託する場合をいいます。
ガバメントクラウド単独利用方式の場合、地方公共団体はガバメントクラウド運用管理補助委託契約を締結すれば、個別領域利用権限の一部またはすべてを運用管理補助者に付与し、運用管理の委託が可能です。
2-2.ガバメントクラウド共同利用方式
ガバメントクラウド共同利用方式とは、複数の地方公共団体が同一のガバメントクラウド運用管理補助者に委託し、ガバメントクラウドサービスの運用管理を行う方式です。ガバメントクラウド共同利用方式は運用管理補助者に対し、運用管理に必要となるガバメントクラウド個別領域利用権限を付与します。
権限を付与されたガバメントクラウド運用管理補助者は、複数の地方公共団体の個別領域利用権限を行使して運用や管理を行いますが、ガバメントクラウド単独利用方式を採択するのか、ガバメントクラウド共同利用方式を採択するのかは、地方公共団体で選択が可能です。ただし手続きの簡素化や運用管理の負担軽減、運用管理が効率化できるメリットなどから、デジタル庁はガバメントクラウド共同利用方式を選択することを推奨しています。
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3.運用管理補助者の役割
ガバメントクラウドの運用管理補助者や利用方式について紹介しましたが、ここからは運用管理補助者の役割について見ていきましょう。
- クラウドシステムの監視
- セキュリティ管理
- 運用手順の作成・活動の報告
- トラブルシューティング
順番に解説します。
3-1.クラウドシステムの監視
ガバメントクラウド運用管理補助者の役割としてまず挙げられるのは、クラウドシステムの監視です。クラウドシステムを監視することでクラウドサービスの稼働状況を確認し、必要な対応ができるため、システムは常に最大限のパフォーマンスが発揮できます。
ガバメントクラウド運用管理補助者は、クラウドインフラストラクチャやアプリケーションは正常に動作しているか、問題は発生していないかといった監視を行い、もし問題があった場合、素早く対応できるようにしています。
3-2.セキュリティ管理
ガバメントクラウド運用管理補助者の役割として、セキュリティ管理もあります。セキュリティ管理とは標的型攻撃やマルウェア感染、Webサイトの改ざんといった、外部の悪意ある人間による驚異などからシステムの安全性を確保する作業です。
ガバメントクラウド運用管理補助者は、クラウド環境のセキュリティポリシーやベルトプラクティの実施、監査、驚異対策の補助を行います。人的要因だけではなく盗難やシステム操作ミスによる偶発的驚異、地震や落雷、火事などの自然災害による情報システムの停止なども起こる可能性は常にあるため、セキュリティ管理は非常に重要といえるでしょう。
3-3.運用手順の作成・活動の報告
ガバメントクラウドの運用管理補助者は、手順作成や活動の報告も行っています。運用手順とはシステムを安全に運用していくための最適な手順を示したもので、たとえば運用管理責任者が不在の場合であっても、運用手順に沿って作業すれば同じ結果が得られるものです。
システムの具体的な運用手順の変更や文書化、運用活動やトラブルシューティングの記録の保持、報告を行うことで、より効率の良いシステム運用の方法を見つけることもできるでしょう。運用手順の作成や活動の報告は、システムをより良い状態で運用していくために、必要な作業といえます。
3-4.トラブルシューティングとサポート
最後に挙げるガバメントクラウドの運用管理補助者の役割は、トラブルシューティングとサポートです。トラブルシューティングとは、システムに何らかの問題が発生した際に、原因を探して取り除くことで、トラブルシューティングの対応が早ければ早いほど、被害を小さく抑えられます。
またユーザーや他のチームに対して技術的なサポートを提供することもあり、ガバメントクラウド運用管理補助者は、システムの運用に非常に重要な役割を担っているといえるでしょう。
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4.ガバメントクラウドの管理・運用ならぜひNTT東日本にご相談ください
ガバメントクラウドの運用管理補助責任者とはなにか、利用方式の概要や役割について見ていきましたが、どの事業者に管理や運用を任せればよいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ガバメントクラウドを管理し、運用する事業者を探している場合、ぜひNTT東日本にご相談ください。NTT東日本のガバメントクラウドソリューションであれば、ガバメントクラウド運用管理補助責任者業務である導入や運用、保守業務をワンストップでサポートします。
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ガバメントクラウド運用管理補助者についてまとめ
ガバメントクラウド運用管理補助者とは、中央省庁や独立行政法人、地方自治体などの国の行政機関が共同で行政システムをクラウドサービスとして利用できるようにする「ガバメントクラウド」に関わる事業者です。具体的には地方公共団体と契約を結び、権限を付与されてシステムの運用管理を行います。
運用管理補助者の利用方式にはガバメントクラウド単独利用方式と、ガバメントクラウド共同利用方式があり、地方公共団体が選択できますが、連携のとりやすさや運用管理の効率化、運用管理補助者の負担軽減といった面から、政府が利用を推奨しているのは、共同利用方式です。ガバメントクラウド運用管理補助者の役割にはクラウドシステムの監視やセキュリティ管理、運用手順の作成・活動の報告、トラブルシューティングとサポートなど多岐に渡り、ガバメントクラウドにおいて非常に重要な役割を担っているといってよいでしょう。
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