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用語解説 

ボリュームゾーン

概要

 ボリュームゾーンとは、製品の販売量が最も多い価格のことである。その価格にある製品のことを指し示すときもある。あるブランドは、製品構成を価格帯によって、高価格、中価格、低価格と、分けていたとする。その商品構成で、中価格と低価格にある製品が最も数量が売れた場合は、その商品をボリュームゾーンと認識する。ボリュームゾーンにあたる製品やサービスは、最多の販売量が見込まれるため、企業は製品群の主力として位置づけ、ブランドの中心に据えられることが多い。

種類

 ボリュームゾーンの意味は、価格帯や購買層だけでなく、ある集団の中で最多の集団という意味でも使われる。たとえば、あるスーパーマーケットに来るのは40代の女性が最も多い層ならば、「ボリュームゾーンは40代の女性である」となる。

シーン

 アジア諸国などにおける新興国の人口を、所得によって高所得者層、中所得者層、低所得者層と分類すると、多くの国が中所得者層の最多人口となる。新興国のボリュームゾーン人口が、近年は急激に増加しており、経済成長政策もボリュームゾーンを中心にしたものが多い。そのためアジア諸国のボリュームゾーンは、消費活動に対してとても意欲的で高い購買力を持っている。先進国などの各企業は、この層をターゲットにしたビジネスのチャンスを模索している。このボリュームゾーンに特化した新商品戦略には、高い注目が集まっている。

歴史

 ボリュームゾーンの起源は明確にはなっていないが、2000年前後にはこの用語が使われ始めていたとされている。このボリュームゾーンをアルファベットで表記するとvolume zoneという記述になるが、この言葉自体は和製英語であるため海外では通じない可能性がある。日本政府が、1999年より施行している、ものづくり基盤技術振興促進基本法に基づき発行されている製造基盤白書、いわゆるものづくり白書に新興国向けのボリュームゾーンについての話題が掲載され、2000年代以降頻繁に使われるようになった言葉である。

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