トライアル・導入サービス:AIよみと~る
トライアル時期:2018年8-9月 導入時期:2019年1月
*1 AI-OCRおよびRPAによるトライアル結果。
*2 トライアル前(2018年7月)とトライアル時(2018年8月~9月)の現金通帳(対象帳票数:1,000枚)の氏名・日時・金額等の読取~システム投入にかかる帳票1枚あたり処理時間の比較。
全国64拠点(海外6拠点)、グループ合計で約1400 名の社員を抱える辻・本郷税理士法人。今回この事務所がAI-OCRを導入したのには2つの理由がある。
1つ目は、ペーパーレス業務への移行のため。一般的に転記作業が多い税理士業務であるが、膨大な紙を保管することはリスクでありコストでもある。そこで2年前に会社を移転した際に延べ約8トンもの紙を処分。今後も極力紙を使用させない業務フローを構築する必要があり、そこで目をつけたのがAI-OCR の導入だった。2つ目の理由は、業務を効率化して高付加価値のサービスを提供するため。データをデジタル化すれば検索・分析ができるようになり、コンサルティングをはじめとするより良いサービスへ一歩前進できるのだ。
今回試験的に導入したのは、税務書類作成のために必要な通帳のデジタル化。これまでは、通帳をコピーしエクセルに入力、そして紙で保管するという一連の作業を複数人で行っていたため、通帳一冊につき約54分の処理時間がかかっていた。しかし内製のRPAと組み合わせてAI-OCRを導入したことにより、基本的には自動入力されたデータを一人が確認するだけで済むように。
さらに一冊あたりの処理時間が約10分と大幅に短縮した。AIを活用して、手書きの文字まで高い精度で読み取れるようになったAI-OCRとRPAを組み合わせたからこそ実現したことだった。さらに紙の保管リスクがなくなったことで管理・処分する際のコストも削減できた。今後は他の業務への展開も視野に入れ、一つ先のサービスをめざしていく予定だ。
辻・本郷ITコンサルティング
株式会社
エグゼクティブアシスタント
喜多村 映里様
辻・本郷 税理士法人
関西会社設立センター
センター長
久和 大輝様